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HSC Japanese Committee Inc.,

お問い合わせ

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HSC JAPANESE COMMITTEE
PO Box 1052
Broadway NSW 2007

HSC日本語委員会

HSC日本語委員会(HSCJC)は、NSW州内の日本語コミュニティーランゲージ・スクールの保護者らを中心としたボランティアのグループで、言語教師の協力も得ています。
2007年に発足し、2011年に正式名HSC Japanese Committee Incorporateで登録し、非営利団体(NPO)となりました
HSC Japanese Committee Inc. (HSCJC) was formed in July 2007 and was incorporated as a not-for-profit community organisation in November 2011. It is run by the Japanese community including parents from Japanese community language schools in NSW.
主旨・概要

大学入学資格試験でもあるHSCコースでは、日本語を含む4つのアジア言語コースにのみ履修基準が設定されています。履修条件には、同様の生い立ちや言語環境の生徒でも言語の習得度が大幅に異なるという基本的な認識さえも反映されていません。言語コースの履修基準を設けている州や準州は他にもありますが、NSW州の基準が最も厳しいです。NSW州における差別的な制度の撤廃を求める必要があります。HSCJCは履修基準の見直しや設定されたコースの問題点の認識と解決について、NSW Education Standards Authority (NESA)やDepartment of Education (DEC)、諸教育機関、NSW州教育大臣などに対し、ロビー活動を行っています。

The objectives of the Association
To work with the Japanese community, academics and relevant government organisations to encourage the study of HSC Japanese and provide support and information to interested parties.At the most basic level, the criteria fail to recognize the fact that language proficiency can be vastly different even when students have similar language backgrounds or language environments. While there are eligibility criteria for some language courses in other states and territories, the eligibility criteria in NSW are easily the most discriminatory.  It is vital that the discriminatory system in NSW is abolished before it is applied across the nation.

​セミナー・イベント

毎年オーストラリアにおける教育に関する説明会や様々なテーマでセミナーなどを開催し、保護者の方々の理解を深め現状報告を行っています。また日本語コミュニティー・ランゲージ・スクールなどで保護者を対象に交流会を開きご質問やご相談にも随時応じています。HSCJCの運営資金は補習校やイベントなどで餅販売などをしたファンドレイジングによって賄われています

HSCって何?

「HSC」(Higher School Certificate)は、ハイスクール卒業後に行われるNSW州の高校修了試験・大学入学統一試験です。日本でいえばセンター試験に相当します。HSCはNSW州での呼び方で、他州ではVCE(VIC州)など、違う呼び方をします。現在は各州別試験が行われています。

Higher School Certificate (HSC) exam is a state-wide exam conducted at the end of Year 12 in NSW. The results of the HSC exam form the basis of the students: admission rank for tertiary institutions. HSC is a state-based exam.

今までの背景

NSW州では、HSCの履修科目として履修できる言語コースがおおよそ34カ国言語・59ものレベルのコースがあります。しかし日本語、中国語、韓国語、インドネシア語のアジア4言語のみに下記の5つのレベルのコースが設けられており、履修資格基準が設けられています(韓国語のみBeginnersコースはありません)。しかし現状では家庭で言語のバックグラウンドがあったり、週末の補習校に通う生徒が履修基準を満たしているにもかかわらず、そして生徒の希望があるにもかかわらず履修資格が与えられないという状況もあります。

生徒の履修資格基準に関する判断は各校長に委ねられていますが、すべての校長が言語教育を専門とするわけではありません。

履修資格基準は「学校以外の場で常時当該言語を使っている」など曖昧なために、校長によって解釈が異なるといった問題があり不当な決断をされ希望の言語コースが選択できないといった問題が発生しています。

*日本語Beginnersコース

*日本語Continuers、Extensionコース

*日本語Heritageコース(2018年度よりJapanese in Context に名称変更)

*日本語Background Speakers コース(2018年度よりJapanese and Literature に名称変更)

 

Chinese, Indonesian, Japanese and Korean are the only HSC language courses which have differentiated courses based on the students’ background. Chinese, Indonesian and Japanese have Beginners, Continuers, Continuers,Extension, Heritage and Background Speakers Courses. Korean also has the differentiated courses with the exception of the Beginners course. This in effect means that separate courses have been established for students with a background in the target languages and that the courses such students are able to take are determined based on the prescribed eligibility criteria, irrespective of the students’ wishes.
 

Assessment of eligibility is made by the school principal, despite the fact that not every school principal has expertise or qualification in language education.
 

Interpretation and application of the eligibility criteria varies between individual school principals due to ambiguous expressions in the eligibility criteria such as “students do not use the language for sustained communication outside the classroom with someone with a background in that language”.

問題点

その1・履修基準の曖昧さとその不当性

 

現在NSW州では、他の外国語と異なり、アジア4言語(日本語、中国語、韓国語、インドネシア語)のみで、家庭でその言 語を話しているかどうかや、それまでその言語を勉強したことがあるかどうか、などの履修条件が設けられ ています。その理由について、NSW Education Standards Authority (NESA)は「アジア4言語は他の言語よりも、その言語を母国語と しない生徒にとって習得が困難であるから」という曖昧な根拠しか示していません。
 

HSC(Higher School Certificate)試験課目として日本語を選択する場合、Heritage (2018年度よりJapanese in Context に名称変更)コースの履修条件は『10歳の年齢になる年(通常小学校4年生か5年生)以降に、当該言語が指導言語となる学校で、正式教育を受けていないこと』となっています。が、11歳以降に日本へ留学した場合など、どれくらいの期間だと正規教育を受けたことになるかは、不明確で、履修条件を各生徒が満たすかどうか判断するのは、各校の校長先生に委ねられています。ですが、 実際には校長先生は言語主任や日本語教員(学校で日本語を教えているところに限る)の所見をベースに判断をしたり、人によって履修条件の解釈が異なったりするため、同じような家庭環境や日本語学習の履歴を 持つ生徒でも、日本語の希望するコースを履修できたり、できなかったりする場合があります。

この履修条件によって、「保護者のどちらかが日本人という事実だけで、家庭内で日本語を常時話していると 判断され、本人の日本語能力に関わらず、希望の コースが選択できない場合があります。」及びに小学校一年生以上の日本の教育課程を一年間以上受けている場合 にも、Continuersコースは選択出来ない”ような履修条件が設けられています。

 

その2・言語コース間のギャップと差別

アジア四言語以外の言語のContinuersコースは、10年間当該言語で正規教育を受けた生徒も受けられ、当該言語国での滞在年数や家庭での使用言語を問われることはありません。しかし、日系の生徒の場合、1年以上日本語で正規教育を受けた、過去10年間で3年以上日本に住んでいた、家庭で単純な日常会話を日本語で交わしているというだけでContinuersコースを履修することは認められずHeritage コースを履修するか、日本語履修を諦めざるを得ない状況となっています。又、10歳以降に日本の学校教育を受けた生徒の場合Heritageコースは受講で きず、日本語を受講する場合はBackground Speakers(少なくとも日本の中学3年生レベルの国語読解力が必要)を履修するしかありません。アジア四言語以外は、HSC前に積み重ねた子供や家庭での努力ならびに当該言語に触れる環境が有利に働くが、アジア四言語の場合はそれが不利となります。

 

履修条件があるため、Continuersコースを受ける資格がないと判断されたが、Heritage コースはハードルが高すぎるので日本語学習をあきらめざるをえないといったコース間のはざまに落ち込んでしまう生徒がいます。

 

その一方で2010年にセルビア語のHSC ContinuersコースでNSW州一位となった生徒は教育大臣の表彰を受け、地元紙にその記事が載っていました。その子はセルビア語が第一言語であるが、HSCのセルビア語Continuersコースは、セルビア語で日常会話をしているだけでは難しく、州トップの成績をおさめることができたのは、献身的に(言語)教育をしてくれた母親のおかげであると語っています。


 

The student who came first in NSW for the HSC Serbian Continuers course in 2010 was given an award by the Education Minister. An article about her in a local newspaper said that the course was difficult for her even though Serbian is her first language and she speaks basic Serbian at home. The student said it was her mother’s sacrifice and effort in educating her that enabled her to achieve top marks for Serbian Continuers. For languages other than the four Asian languages, students are allowed to take the Continuers’ course even if they have had more than 10 years of formal education in the relevant language, have lived in the country of the language for many years and/or speak the language at home. Students of Japanese heritage, however, are not permitted to take the Continuers course if they have had more than one year of formal education in Japanese, lived in Japan for more than three years in the last ten years, or speak basic Japanese at home in a sustained manner. They have no choice but to take the difficult Heritage course or give up taking Japanese altogether. Furthermore, students who have had any formal education in Japan after the year in which they turn ten are ineligible for the Heritage course. The only Japanese course they are permitted to take is the Background Speakers course which requires reading comprehension equivalent to that of a student in Year 9 in Japan. Students with a Chinese, Indonesian and Korean background are in exactly the same position. For language courses other than the four Asian languages, effort on the part of the students or their families and environments which bring students into contact with the relevant language work to the students’ advantage but they work against them for the four Asian languages.

その3・言語以外の科目の差別

英語、数学、音楽などの科目には難易度の異なるコースがあり、例えば音楽にはMusic 1とMusic 2があります。音楽家を家族に持つ子供は幼少時から音楽に親しみ、家庭でのサポートもあり、音楽の個人レッスン等も受けている場合が多いですが、Music 1の受講資格は失わないし、より難しいMusic 2の受講を強制されることもありません。一方アジア四言語については、履修資格基準の下で生徒の生い立ちが問われ、子供が幼少時から言語に親しめるよう家庭でサポートしたことや 子供が土曜学校などで努力して勉強したことで、希望のコースの履修資格はないとみなされ、難易度の高いコースをとるか、当該言語の履修を諦めるしかない状況となっています。つまり、他の科目ではHSC前に積み重ねた子供や家庭の努力が有利に働くが、アジア四言語の場合は不利となっています。

その4・ヘリテージコース導入後

 

2012年より履修可能になったHeritage コース* がアジア4言語のみのためにつくられました。「Background Speakersコースという日本の中学校3年生以上の国語力を要する コースを強制され、」HSCで日本語学習の継続をあきらめずに継続できるケースも増えているようです。ですがまだまだ根本的な問題解決にはいたっておらず、HSCで日本語学習継続をすることができにくい状況となっています。

 

その5・日本語ヘリテージコースを教える学校の少なさ


現在NSW州でHeritageコースを教えている学校は、NSW School of Languages(旧:Open High School)(NSW州立言語専門通信教育ハイスクール)とSaturday School of Community Languages, Chatswood Centreの二校のみ。また日系生徒数が少ないため、日本語教員がいる学校でもHeritage コースを開設していないのが現状です。

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日本語クラス受講の主な流れ

 

 

 

現在NSW州では、言語(外国語)は必修科目で100時間ほど学習することになっていますが、7年生から8年生まで受講し、9年生からは生徒が自由に選ぶ選択科目としている学校がほとんどです。

在籍する学校に日本語クラスがある場合には、日本語クラスを選択する事ができますが、在籍する学校に日本語クラスがない場合には、NSW School of Languages(旧Open High School :NSW州立言語専門通信教育ハイスクール)か、Saturday School of Community Languages, Chatswood Centreで日本語を学ぶことができます。どちらの学校も公立の言語専門ハイスクールで、申し込みには在籍する学校の校長の承認が必要です。

 

11年生からはHSC科目を学習しますが、英語以外はすべて選択科目です。日本語を選択希望した場合、履修条件に基づいて受講資格の有無が判断されるため、許可がおりずに受講できない事例が多々あります。

 

特に問題なのは、本来はHSC履修条件に基づかない『母親が日本人だから』や『補習校に通っていたから』などという誤った理由で受講資格無しと判断されている事例があります。

在籍する学校に日本語クラスがある場合の主な流れ

下記の図のオレンジの→が受講できない事例が発生している主な受講の流れです。

※2018年よりJapanese Background Speakers コースはJapanese and Literatureに、Heritage コースはJapanese in Context に名称が変更されました。

在籍する学校に日本語クラスがない場合の主な流れ

下記の図のオレンジの→が受講できない事例が発生している主な受講の流れです。

※2018年よりJapanese Background Speakers コースはJapanese and Literatureに、Heritage コースはJapanese in Context に名称が変更されました。

 

 

Saturday School of Community Languages, Chatswood Centreには、Y7−Y10のジュニアクラスがありましたが生徒数が減った為、現在は閉鎖されています。入学条件を満たす生徒が一定の人数に達した場合には再開設される可能性がありますので、希望者は申し込み手続きをすることをお勧めいたします。

 

7年生から10年生は申し込みを希望することができます。料金は無料です。

 

お申込み手続きはこちらから

Saturday School of Community Languages Chatswood Centre

 

HSCJCでもジュニアクラス希望者の人数を把握したいため、お手数ですが下記までご一報頂けましたら幸いです。

連絡先: enquiry@hscjapanese.org.au

日本語クラス申し込みの流れ

NSW School of Languages、Saturday School of Community Languages, Chatswood Centreへの日本語クラス申し込みの主な流れです。

NSW School of Languagesは、在籍校で自習する形で受講しますので、在籍校側で受講中に監督する先生が必要となります。

Chatswood Centreでは、土曜日にChatswood High Schoolへ行き、クラス内で日本語の先生による授業を受講します。

 

※履修資格の有無が判断されるのは新学期に入った2月頃になります。入学資格が無いと判断された場合に備えて1科目多くHSC科目を選択しておくことをお勧めいたします。

受講が許可されなかった場合の対処方法

受講不許可の理由が不当だと思う場合には、NSW Education standards authority(元the Board of Studies, Teaching and Educational Standards NSW (元BOSTES))に対して不服申し立てを行い、Australian Human Right Commissionに中立的な立場からの仲裁を依頼することができます。

Australian Human Right Commissionに依頼すると、不服を申し立てられた側は必ず文章での正式な回答を出さなければなりません。

 

本来、誰でも受講申し込みはできるはずですが、未だに言語担当の先生や校長からHSC履修条件にはない『母親が日本人だから受講資格がない』とか 『補習校に通っていたから受講資格がない』等、生徒に口頭で伝えるなど誤った対応と理解が教育現場に広がっており、受講申し込みすらできない生徒がいるのが現状です。

 

しかし学校側から受講資格がないといわれ、上記のような対処を行ったところ、学校側から受講を認める通知が直接届き、AHRCへの依頼を取り下げた事例もあります。

 

NESAに沢山の申し立てが届くことで、実際の教育現場での理解不足が周知され、本来は受講できるはずの生徒が受講できないなどという間違いの抑止力にもなります。

 

また、どんなにNESAへ直接的な抗議行動を行っても、NESA側は『実際の不服申し立てはほとんどない』という事を大きな盾として交渉に応じようとしませんし、実際問題としてある程度の実害報告がなければNESA側も応じたくても応じられないという現実があります。

 

皆さん一人一人の実例をNESAに伝える事が何よりも行政側を動かす大きな力となります。未来ある子供たちのより良い学習環境を作るには皆さんの行動が不可欠となります。

 

1つでも多く実際の体験を報告する事がとても重要です。

HSCJCでは、手続きなどのお手伝いを無料で行っておりますので、是非お問い合わせください。

お問い合わせ先:enquiry@hscjapanese.org.au