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HSCって何?What is HSC?

「HSC」(Higher School Certificate)は、ハイスクール卒業後に行われるNSW州の高校修了試験・大学入学統一試験です。日本でいえばセンター試験に相当します。HSCはNSW州における試験制度であり、他州では違う制度・名称のもと同様の趣旨の試験が行われています(例:VIC州はVCE、QLD州はQCEなど)各州の試験結果は他州の大学入試においても有効です。

 

The Higher School Certificate (HSC) exam is a state-wide exam conducted at the end of Year 12 in NSW. The results of the HSC exam combined with the students’ school results form the basis of the admission rank for tertiary institutions. Other Australian states and territories have their own curricula and examinations, such as VCE in Victoria and QCE in Queensland.  The results of the examination taken in one state are valid for entry into universities in other states. 

日本語の履修に関する現状 

The Current Status of Japanese Courses

大学入学資格試験でもあるHSCコースでは、一貫性に欠くと見られる履修基準が設けられており、特に日本語を含む4つのアジア言語コースに於いてその傾向が強く、受験生や保護者が戸惑うことが多々あります。NSW州では、HSCの履修科目として履修できる言語コースには多種多様な言語/レベルのコースがあり、日本語に関しては現在下記の3つのレベルのコースとなっています。そこでは各レベル毎に履修基準が設けられています。

*日本語Beginnersコース

*日本語Continuers、Extensionコース

*日本語Japanese in Context コース

 

There are inconsistent eligibility criteria applied to some HSC courses.  The inconsistencies are particularly prominent for the four Asian language courses including Japanese, which often lead to confusion for students and their parents.  There is a wide variety of languages at different levels offered for the HSC in NSW.  The following three courses are currently available in Japanese. Students must meet the eligibility criteria to enrol in these courses. 

  • Japanese Beginners

  • Japanese Continuers + Extension

  • Japanese in Context

 

日本語の履修問題点

日本語Japanese in Contextコースを教える学校の少なさ


現在NSW州でJapanese in Contextコースを教えている学校は、NSW School of Languages(旧:Open High School)(NSW州立言語専門通信教育ハイスクール)とSecondary Collage of Languages, Chatswood Centreの二校のみ。また日系生徒数が少ないため、日本語教員がいる学校でもJapanese in Contextコースを開設していないのが現状です。

 

Limited Availability of Schools Teaching Japanese in Context 

 

Currently, there are only two schools which teach the Japanese in Context Course in NSW: NSW School of Languages (formerly Open High School) and Secondary Collage of Languages, Chatswood Centre.  Due to the small number of Japanese background students, schools do not offer the In Context course even if they have Japanese teachers.

日本語クラス受講の主な流れ

 

 

 

現在NSW州では、言語(外国語)は必修科目で100時間ほど学習することになっていますが、7年生から8年生まで受講し、9年生からは生徒が自由に選ぶ選択科目としている学校がほとんどです。

在籍する学校に日本語クラスがある場合には、日本語クラスを選択する事ができますが、在籍する学校に日本語クラスがない場合には、NSW School of Languages(旧Open High School :NSW州立言語専門通信教育ハイスクール)か、Secondary Collage of Languages, Chatswood Centreで日本語を学ぶことができます。どちらの学校も公立の言語専門ハイスクールで、申し込みには在籍する学校の校長の承認が必要です。

 

11年生からはHSC科目を学習しますが、英語以外はすべて選択科目です。2026年から数学も必修科目に加わります。日本語を選択した場合、履修基準が適用されるビギナーズおよびコンテニュアーズコース受講希望者は、通算日本滞在経験や日本の学校教育を受けたかどうか、またその年数をもとに受講資格の有無が審査されます。受講者数が減少したため日本語Literatureコースは停止されているため、In Contextコースの履修基準は適用されずに誰でもが受けられる状態になっています。

在籍する学校に日本語クラスがある場合の主な流れ

下記の図のオレンジの→が受講できない事例が発生している主な受講の流れです。

※Japanese and Literatureコースは受講者・受験者数が最低必要人数を満たさなかった為現在は休止中。

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在籍する学校に日本語クラスがない場合の主な流れ

下記の図のオレンジの→が受講できない事例が発生している主な受講の流れです。

SCLのジュニアクラス(7年生から10年生)は随時編入可能です。NSW School of Languagesは有料で、公立校生徒と私立校生徒では料金が大幅に異なります。SCLは無料です。

 

お申込み手続きはこちらから

https://sclanguages.schools.nsw.gov.au/

申込書のダウンロード

https://sclanguages.schools.nsw.gov.au/enrolment.html

 

 

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日本語クラス申し込みの流れ

NSW School of Languages、Secondary Collage of Languagesへの日本語クラス申し込みの主な流れです。

NSW School of Languagesは、在籍校で自習する形で受講しますので、在籍校側で受講中に監督する先生が必要となります。

Chatswood Centreでは、土曜日にChatswood High Schoolへ行き、クラス内で日本語の先生による授業を受講します。

 

Continuersコースは日本語を、In Contextコースは日本語で学ぶコースです。In Contextコースを申し込んだあとで、内容が適さないことがわかりContinuersコースに変更したい場合には、変更できる期限がありますので、前もって調べておくことをお勧めします。

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受講が許可されなかった場合の対処方法

受講不許可の理由が不当だと思う場合には、NSW Education standards authority(元the Board of Studies, Teaching and Educational Standards NSW (元BOSTES)に対して不服申し立てを行い、Australian Human Right Commissionに中立的な立場からの仲裁を依頼することができます。

Australian Human Right Commissionに依頼すると、不服を申し立てられた側は必ず文章での正式な回答を出さなければなりません。

2022年の履修基準に変更より、日本人を親にもつ生徒でもContinuersコースを受けられるようになりましたので、受講が許可されないケースは少なくなっていくでしょう。

ですが、In Contextコースを強く勧められて申し込んだが受講中にコース内容が合わないことがわかり、Continuersコースに変更希望をしたい、といったケースなども報告されています。

 

皆さん一人一人の実例をNESAに伝える事が何よりも行政側を動かす大きな力となります。未来ある子供たちのより良い学習環境を作るには皆さんの行動が不可欠となります。

 

1つでも多く実際の体験を報告する事がとても重要です。

HSCJCでは、手続きなどのお手伝いを無料で行っておりますので、是非お問い合わせください。

お問い合わせ先:enquiry@hscjapanese.org.au

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